一口にハイブリッド・ルゴサといってもいろんなタイプがあります。
香りが良いからと買って植えたらすごい大株となってしまった。
あるいは写真で見た花は綺麗だったのに実際に咲いてみたら
花はくしゃくしゃでちゃんと開かず、
咲いた後花びらがきれいに散らず汚い。
枝がくねくねと横に広がって変な形になってしまった。
なんてことがあるかもしれません。
でも、ルゴサってそんなタイプが結構多いのです。

そこで
ルゴサを育ててみたいが何を選んだらよいかわからない人のために
私、potatoがお勧めのルゴサ紹介します。
とはいってもお勧めする責任上、
私が育てたことのあるものからということになります。
したがって、その数は限られますが、あしからず。

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◎これからひとつづつ追加していくことにします。評価の☆は最高5つまでとします。
 HRgの耐病性ですが、ほとんどの品種でです。ウドンコにも黒点病にもかかることはありません。
 ただ若干の品種に病気が出るものがありますのでその場合は説明文中に書き加えたいと思います。


 第6弾 写真をクリックすると詳しい説明が出ます。
 ローゼリーナ  Roselina
     花をクリックすると詳細がわかります   花☆☆☆☆☆  香り☆☆☆  実 なし   耐病性☆☆☆☆☆   入手しやすさ☆☆☆☆   お勧め度☆☆☆☆

さて、初の一重バラ登場です。

最初、百合が原公園で見て記憶に残ったルゴサのひとつです。
それは花の多さとすっきりとした花形です。
ルゴサは一重でもすっきり花びらが開くものはそう多くありません。その点このローゼリーナは花びらがぴんと伸びて開く数少ないルゴサといえます。
花は1日花ですがこのバラの最大の特徴はその四季咲き性です。初夏にはびっしりと花をつけ、その後もほぼ途切れることなく秋まで咲き続けます。
香りはそう強くはありませんが、ルゴサ系の良い香りがします。
樹高は高くなくせいぜい1mくらい。こんもりとまとまったドーム形を作ります。
四季咲き性と引き換えになったのでしょうか、ルゴサ特有の実をつけることはありません。
葉はやや照り葉でルゴサ的ではありません。トゲもやや多くはありますが樹形がまとまっているので早期にならないと思います。コンテナ栽培にも向いていると思います。
 2009.8.10 UP


 テレーズ・ブニェ   Thérèse bugnet
     花をクリックすると詳細がわかります   花☆☆☆☆  香り☆☆☆☆  実 ☆   耐病性☆☆☆☆☆   入手しやすさ☆☆☆☆   お勧め度☆☆☆☆☆

何かと話題の多いルゴサです。
まずは名前。語源は同じながら色々呼び方があって定着していない。これについては「あるバラの名呼び方をめぐって」を見てください。最近は大分、テレーズ・ブニェが優勢になってきた感はありますがまだまだです。
もうひとつ特筆すべきは、トゲがほとんどないルゴサだということです。ルゴサの中でトゲがないというのはこのテレーズだけでしょうね。さらに、そのトゲのない枝ですが、最初は普通の緑色ですが秋になると少し紫を含んだ褐色になります。光沢のある枝色でこれがまた美しい。
花は7cmほどの半八重咲き、時としてロゼットになることもあります。花びらに白いスジが入ることがあります。香りは申し分ありません。花持ちは通常のルゴサ並みであまりよいとは言えません。
葉はやや細長い楕円でルゴサ特有の深いシワはありません。非常にスマートな感じです。秋の紅葉時の色も枝同様で独特です。
樹勢は強く、すらりとまっすぐに伸びて180cmほどになります。背丈の割りに横幅はあまり取らす、トゲがないので扱いやすい品種です。
上の☆の評価があまり多くないのにお勧め度が高いのは、☆の項目にはない総合的な評価からです。
 2009.7.18 UP


 ピエレッテ・ペイブメント  Pierette Pavement
     花をクリックすると詳細がわかります   花☆☆☆☆  香り☆☆☆☆☆  実 ☆☆☆☆   耐病性☆☆☆☆☆   入手しやすさ☆   お勧め度☆☆☆☆☆

ルゴサといえば紫紅色の半八重咲きが定番で種類も多いのですが、それ故に何を選択すべきかずっと悩んでいました。
このタイプはどれも香りがよく花も似通っています。そして最大の欠点が花びらが綺麗に開かずだらしなくなってしまうことです。

その中で花の乱れが少ないもの、花弁の開きが良いものを候補にいくつか上げました。
Rotes Meer(Purple Pavement)、Foxi(foxi Pavement)、そしてこのPierette Pavementです。
偶然にもすべてペイブメント・シリーズとあいなりました。
条件の私が育てたことがあるということになると、Rotes Meerということになりますが、2009年5月に訪れた花フェスタ記念公園でこのピエレッテ・ペイブメントの見事さに圧倒されての最終決定です。
このルゴサは花弁がやや外に反り返るのが特徴でこのタイプの中では美しい花形をしています。
枝は半つる性でややうなだれ気味に咲き揺れる風情が見事でした。
背丈も1.5mほどで顔の辺りでちょうどよく私も手に入れたくなってきました。ただ、地植えにする場合ある程度幅を取ることを覚悟してください。鉢植えも可能だと思います。   2009.5.21 UP


 ゲルベ・ダグマー・ハストラップ  Gelbe Dagmar Hastrup
     花をクリックすると詳細がわかります   花☆☆☆☆  香り☆☆☆  実 なし   耐病性☆☆☆☆   入手しやすさ☆☆☆☆   お勧め度☆☆☆

お勧め度が少し下がりますが、ルゴサとしては貴重な黄色種なので紹介したいと思います。
似たような黄色バラをお持ち方はあえてお勧めはしません。

鮮やかなレモンイエローの半八重で3~5の房咲きとなります。繰り返してよく咲きます
花色は最初は鮮やかなのですが時間は経つにつれて退色して白っぽくなります。
香りはそれほど強力ではありません。何系の香りだったか・・・咲いたら確認してみます。
Belle Poitevine(HRg)と黄色のミニチュアのかけあわせで、見た目はルゴサからはやや遠くなったかもしれません。
枝は剛直でまっすぐに伸びやや横張りです。刺のものすごさがルゴサを物語っています。ルゴサにしては樹勢はそれほどつよいほうではありません。
葉はそれほどルゴサっぽくはないですがモダンローズのような照り葉でもありません。
ルゴサなので耐病性はありますが、たまに黒点病が出たりします。葉を全部落としてしまうような事態にはなりません。
「イエロー・ダグマー・ハストラップ」や「トパーズ・ジュエル」などいろんな名前をもっています。
時に「ハマナシ黄色八重」と書かれているときもあります。           2009.4.26 UP


 シュネーコッペ  Schneekoppe
     花をクリックすると詳細がわかります    花☆☆☆☆  香り☆☆☆☆☆  実☆☆☆☆☆  耐病性☆☆☆☆☆  入手しやすさ☆   お勧め度☆☆☆☆☆

ルゴサ特有のくしゃくしゃの花びらです。
暑さには弱くて、ときにだらしなくなったり痛んだりすることもあります。
しかしそれを補って余りある魅力あるルゴサです。
花色は淡い紫色です。この色はなかなかありませんよ。
私の一押しは香りです。ハマナス系ですがとても甘くて柔らかくて官能的です。
樹高は1mほどで先に紹介したヘンリー・ハドソンと似ていますが、シュネーコッペのほうが枝が柔らかくてやや少し垂れ下がる感じになります。それがこんもりとした柔らかな雰囲気を作ります。
鉢植えで十分にいけます。

四季咲きですが全部実をつけさせると次の花が咲きにくくなります。
実と花のバランスを考えて切ってやれば夏の終わり頃から実と花の両方を楽しむことが出来ます。
一番花をすべて切って二番花以降で実をつけさせる方法もあります。
黄葉と実のコラボも魅力がありますぞ。
2009.4.22 UP


 ヘンリー・ハドソン  Henry Hudson
     花をクリックすると詳細がわかります   花☆☆☆☆☆  香り☆☆☆☆  実☆☆☆☆☆  耐病性☆☆☆☆☆  入手しやすさ☆  お勧め度☆☆☆☆☆

上のタイトル写真のバラがそうです。
特徴ですが、まず香りが良い花形が崩れないコンパクト美しい実がつく
これだけで合格ですが、さらに繰り返しよく咲きます

全体的な姿はルゴサチックではありますが、ハマナスよりはややコンパクトでせいぜい樹高は1mくらいです。
しっかりした木立性で、暴れないので形はまとまりやすく、鉢植えにも向くと思います。ベランダでも大丈夫。
葉はルゴサ風ではありますが、形はややスマートでシワの深さもおとなしいほうです。
花は、蕾のときは先の方が赤く、開いたときは淡いピンク、時間は経つにつれて白くなっていきます。
ルゴサは花びらが痛みやすいものが多いのですがこれは大丈夫です。
花びらがきれいに散らない傾向がありますが、ひどく目立つほどではありません。
目立つときは手で取ってやればさらに完璧。
夏の終わりには赤い実の両方を楽しみ、秋には赤い実黄葉を楽しめばこのバラを十分楽しんだことになるなるでしょう。
2009.4.20 UP



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