2004.5.17 UP

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 そのバラを初めて見たのは2003年7月はぼろバラ園でした。
そのバラの名は
名札にはテレーズ・ブグネとありました。

 私がハイブリッド・ルゴサに興味を持ち始めたのは、私の住む旭川市でも苦労せずに育てられるバラの品種を見つけ出したいとの思いからでした。そのスタートの場所としてはぼろバラ園を訪れたのです。このスペルとカタカナを見てフランス語であることはわかりましたが、その後このバラの読み方をめぐって思いも寄らぬ展開が待っていようとは想像だにしていませんでした。

 私の知るテレーズ・ブグネと呼び方の違った名前が登場したのは2004年4月15日、私のBBSへのろぶさんの書き込みでした。


ルゴザ・ワールド 投稿者:ろぶ 投稿日:2004/04/15(Thu) 00:06 No.812 <HOME>
potatoさん、こんばんわ〜!
昨日久しぶりに遠くの園芸店まで行ってきました。
もちろんバラをチェーック!!
すると「ワイルドローズ」1270円でルゴザっぽいのがどっさりありました。
タグには水谷ナーサリーの「ルゴザ・ワールド」と書いてあります。
おお!!potatoさんの喜びそうな、と思ってバラの名前書いてきました。
ロサ・バージニア、ロサ・ピンピネリフォーリア、ホワイト・パーベメント、ロサ・バージニア、ゼアセブグネット
どれも元気のよい苗でした。(^^)
うちはもう植えるところがないので買いませんでしたが・・・
水谷サーサリーさんはHP書いてあったんですけど、、、見つかりません。
という、なんともあやふやな情報です・・・(^^ゞ

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Re: ルゴザ・ワールド potato - 2004/04/15(Thu) 01:29 No.813


ろぶさん、こんばんは〜(^^)
>すると「ワイルドローズ」1270円でルゴザっぽいのがどっさりありました。
おおー、スバラシー、こっちではそういうのなかなか無いのですよ(よだれ、よだれ^¬^)

ロサ・バージニア、ロサ・ピンピネリフォーリアは原種ですね。

中略

それに、ホワイト・パーベメント、ゼアセブグネット???(・・;)
これはきっとWhite pavement(ホワイト・ペーブメント)、Therese Bugnet(テレーズ・ブグネ)のことですね。
どちらもハイブリッド・ルゴサです。ジュルジュル(ヨダレをすする音)

私も去年オールドローズを買ったときの名札ですが、ひとつはホノリンデ・ブラバント、もう一つがフェルディナンド・ピッカードでした。
素性を調べるのに苦労しました。
結果は、Honorine de Brabant(オノリーヌ・ドゥ・ブラバン)、Ferdinand Pichard(フェルディナン・ピシャール)でした。
フランス語は英語読みされると訳が分からなくなります(^^;)
ところが、去年バラクラで本を買ってきたら、フランス語のカタカナ読みが、ほとんど英語読みをカタカナにしたものだったのです。
イギリスで発音していたものをそのままカタカナにしたのですねー。
そういうのもあり?とびっくり!

よけいなことをたくさん書いちゃいました、すんません。
写真はTherese Bugnetです。

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Re: ルゴザ・ワールド potato - 2004/04/15(Thu) 09:01 No.814


水谷ナーセリー見つけました。
ナーサリーではなくてナーセリーにしたら見つかりました。
http://www.mizutani.com.np/


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Re: ルゴザ・ワールド ろぶ - 2004/04/16(Fri) 00:08 No.817 <HOME>


potatoさん、いろいろ詳しく調べていただいてありがとうございます!(^^)
なんだか、欲しくなってしまいますね〜
写真のテレーズ・ブグネなんてよいです・・・
いや、しかし「ゼアセブグネット」なんてどこで切って読むのかと、ひたすらカタカナを写してきました。

中略

HPも見つけてくださってありがとうございます。
ルゴザ・ワールドについては載ってませんね。。しかも音楽が・・・(−−ゞ
また苗見てこようかな〜〜

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さて、それから10日後の4月25日、市内にできた大型スーパーに園芸コーナーがあるというので出かけることにしました。雪がちらつく中、混雑を避け開店の1時間前に行ったのですが、人影はほとんどありませんでした。店外に設けられた園芸コーナーに近づくとバラ苗を置いた場所がすぐに目に入りました。さらに寄っていくと、ルゴサ・ワールドの文字が見えるではありませんか。ゼアーセブグネットやホワイト・パーベメントはすぐ見つかりました。
 以下はろぶさんのBBSでのやりとりです。


5176.ルゴサワールド 返信 引用

名前:potato 日付:4月25日(日) 13時2分

ろぶさん、こんにちは
昨日オープンしたイオンに園芸コーナーがあるというので行ってきました。
行ってみると、ナ、ナント、ルゴサワールドじゃありませんか!
ゼアセブグネットもホワイト・パーベメントもちゃんとありました(笑)
ゼアセブグネット(テレーズ・ブグネ)買っちゃいました〜!


以下省略

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5177.Re: ルゴサワールド
名前:DEL 日付:4月25日(日) 15時29分
あはははーーゼアーゼブグネット!
これ、傑作ですね。記録写真になりますね!

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5182.Re: ルゴサワールド
名前:とが@新しいぱそ…奮闘中! 日付:4月25日(日) 22時13分
ゼアセブグネット…え゛っ、そういう名前なんですか…
ひょっとして、ルゴサの癖にとげの数が少なめで枝の色が赤くありませんか…
うちのハイブリッド・ルゴサはセレス・バグネット(「てれーす」ともいうかも)ラベルを無くしたのでスペルまでは覚えてません。
どなたかにBBSで教えてもらった気がします…。

新ぱそは、や○だでんきのオープン記念特価…展示品なり、やっとADSLのサクサク感が体験できて…うれしい♪

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5183.Re: ルゴサワールド
名前:ろぶ 日付:4月25日(日) 22時31分
みなさん、こんばんわ〜!

potatoさん、ルゴザワールドあったのですね〜♪
よかったです!(^^)v
私もpotatoさんに送りたいくらいでした。
苗もいいでしょう?
>ゼアセブグネット
これって何読みですかね。。?
OR花図譜ではテレーズ・ブニェ。ブニェ?(^_^;

え?とがさんもお持ち??

以下省略
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5186.BUGNETの発音
名前:DEL 日付:4月25日(日) 23時14分
こういうことがやたら気になって(--;)
仕事から逃避して調べてしまいました(--;)

ええと、カナダのバラのブリーダーさん一族のようです。もともとはフランス系なんだろうと思います。フランス語だと思えば、ビュニェという感じにしたくなるのもわかります。

が、↓のサイトによれば、BOO-NAYだそうです。つまり「ブーネイ」ですね。たぶんその育種家一族がそう名乗っているんだろうなと思いました。テレーズ・ブーネイ、マリー・ブーネイなんでしょうね。ファーストネームはいずれもフランス風(marieのスペルも)ですが、前者はアクサンがすでに落ちてますから、純粋にフランス語ではないのでしょうね。

(ゼアゼブグネットは、めちゃくちゃな英語読みなんだろうと想像します^^; TH とくればゼとやる、という。)
http://oldheirloomroses.com/Marie_bugnet.htm


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5187.Re: ルゴサワールド
名前:とが@新しいぱそ…奮闘中! 日付:4月26日(月) 0時26分

写真あったので、この子は、毎年一番早く咲いて、しかもしもやけがほとんど起きない…北国向きです。
背丈は2メートルくらいのブッシュとなります。


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5188.Re: ルゴサワールド
名前:potato 日付:4月26日(月) 7時26分
Therese Bugnet、正しくはThereseのeの上に´だの`がつくのですよね。
フランス読みなら確かにgは発音しないですよね。

>が、↓のサイトによれば、BOO-NAYだそうです。つまり「ブーネイ」ですね。

そうですね、not bug-netと書いてありますね。
フランス系カナダ人ならではの微妙な言わせ方ということですね。
ただ、バラの名称はBugnetですからね。


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5189.Re: ルゴサワールド
名前:DEL 日付:4月26日(月) 8時19分
みなさん、おはよーございます(^^)

とがさん、すてきなバラですね! やはり北国向きなんですね。

potatoさん

> Therese Bugnet、正しくはThereseのeの上に´だの`がつくのですよね
> フランス読みなら確かにgは発音しないですよね。

あ、そうだったんですか。それではフランス語なんですね。しっかりテレーズなのですね。


>>が、↓のサイトによれば、BOO-NAYだそうです。つまり「ブーネイ」ですね。

> そうですね、not bug-netと書いてありますね。
> フランス系カナダ人ならではの微妙な言わせ方とことですね。
> ただ、バラの名称はBugnetですからね。

ええと、potatoさんのおしゃっていることを理解してないのかもしれませんが、boo-nay および bug-net は、スペルの話ではなく、音節ごとに代表的な「音=表記」対応で、発音のしかたを示すときに使われるやりかたですね。とくに英語圏で、外国語ルーツの姓を説明するときによく使われます(英和辞書に書いてあるような発音記号は使いません)。英語でバグネットと発音してしまうと、虫網ですもんね^^; 実際、bugnetだけで検査すると、昆虫サイトがいっぱいひっかかりました(--;)


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5190.Re: ルゴサワールド
名前:DEL 日付:4月26日(月) 8時27分
すみません、脱線して思い出話ですが、フランス系カナダ人(しかしケベック州ではないので英語を使う)にラグレインジという人がいたんです。で、名刺を見てびっくり!(日本に来るというので、名刺を作ったんだそうです^^;) Lagrangeなんです。(この名前の超有名なフランスの数学者がいるんです!)

それで、「まさかラグランジュと関係ありませんよね?」と聞いたら、有名なラグランジュの子孫なんだそうです。そのせいかどうかわからないけど^^; 二桁のかけ算は即答でした。


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5192.Re: ルゴサワールド
名前:potato 日付:4月26日(月) 20時30分
まあなんと(^o^;)、こんなに長くなって・・・

ネットを見ていたら、セレス・バグネットがありました。

それから、バラクラに行ったとき買ってきた、ピーター・ビールス社のカタログ(日本語版)を見ると、セレッセ・バグネットでした。
ちなみに、Marie Bugnetはマリー・ブネーとあります。
この本での呼び方は全然統一されていませんね。
ケイ山田さんが訳したのかどうかはわかりませんが、イギリスでの呼ばれ方が反映しているようにも思われます。
他にBoule de Neigeはブール・デ・ネージュとらしいのに、
Honorine de Brabantはホノリン・デ・ブラバント。
私が買ったときもそうでした。
上げたらキリがありません。
案外イギリスでの呼び方がこの混乱を招いている可能性もあるんじゃないでしょうか。

>テレーズ・ブーネイ、マリー・ブーネイなんでしょうね。

DELの言っている意味はよくわかりますよ。
「虫網(バグネット)じゃないぞ、ブーネイと発音しろ」と言ってるんですよね。
これはこの一家の名前だったからなんでしょうね。
すると、この姉妹のバラの名もブーネイと発音するのが本当なのでしょうかね。
それを知らないフランス人やイギリス人はそうは発音しないでしょうね。
ミッシェルがマイケルになるのだったらそのままでいいのでしょうけどね。

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5193.バグネット
名前:DEL 日付:4月26日(月) 21時29分
potatoさん、こんにちは。

英語圏の人は、バグネットと読ぶことが多いのでしょうね^^;
だからわざわざ注意書きがあるわけですよね。
あれを見てブーネイと読める人は(いちおう、育種家一族の女性の名前を取っているそうで、ブーネイなのでしょう)、おいそれとはいない気がします。

でも、アルファベット圏では、それで問題ないわけです。
(みんなあのように書いて、勝手に発音すればいいので)
しかし日本ではややこしいです。

今回わかったTherese Bugnetのカタカナ表記を一覧にしたら壮観でしょうね。わたしはちょっと面白がっています
けれど^^;、やっぱり事態は混乱してるわけで……
学名同様、アルファベット表記を併記するのが一番かもしれませんね。

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5194.英語読みの反映
名前:DEL 日付:4月26日(月) 21時35分
長くなってすみません。で、potatoさんがおっしゃる通り、イギリスでの読み方が反映されている可能性は非常に大きいと思います。

バラ関係者はイギリス人(とにかく英語での)交流が多いのではないでしょうか? そうすると、耳で実際に英語圏バラ関係者の発音を聞いているわけで、実体験にもとづいて英語式のカタカナ表記をしてしまうのではないでしょうか。
(それ以前のいいかんげんなカタカナ表記もあるにせよ。)

ということは、やっぱり(potatoさんのbbsに書いておられたように)フランス語(やドイツ語)起源の名前がややこしそうですね。


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5198.Re: ルゴサワールド
名前:ろぶ 日付:4月26日(月) 23時52分
みなさん、こんばんわ!

とがさ〜ん!
Therese Bugnetきれいですね〜!
そういえば見せたいただいたこともあるような。。
2mのブッシュですか。。(^^;;無理ですね。。

バラの名前、、元の発音の仕方もあいまいな上にカタカナ表記の難しさ。。
これからも統一されるということはなさそうですよね。
困りましたね。(^^;

Therese Bugnetテレーズの虫捕り網なんてバラの名前も、結構ありそうだったりして・・・

ところで、DELさんご紹介のカナダのバラのサイト、
面白いですね〜〜
思わず翻訳プログラム再インストールしてしまいました。
(DELさんがうらやまし〜〜)
しっかし、ひどい日本語です。
サイトの中に以前この掲示板でも話題になった、Own rootについても書かれていました。
やっぱりOwn rootのほうが寒さにも強いみたいですね。
カナダと北海道って気候似てませんか?
他に「Liquid Kelp」とか「LobsterMeal 」とか、面白がってます。(^^)


のカタカナ表記で登場したのは以下のとおりです。

 テレーズ・ブグネ(はぼろバラ園名札)
 ゼア-セブグネット(水谷農園ラベル)
 テレーズ・ブニェ(オールドローズ花図譜)
 セレッセ・バグネット(ピーター・ビールス社カタログ 日本語版:バラクラ)
 セレス・バグネット(楽天市場:GARDENさかもと)

  トゥルス・ブグネ(札幌 百合が原公園) 2004.7.29 追記です
  テレーズ・ビュニェ(デビッド・オースチン ハンドブック) 2004.8.2 追記(とがさんより情報)
*テレーズ・ブーネイ(Heirloom Roses:Canada)カタカナ読み:DELさん
  (この読み方はネットでは見つかりませんでした)

  


 私が何を問題にしているかというと、もちろん、ひとつのバラに対してこの違った名称の多さです。同じバラでありながら、その名前が違っていることで不利益を被るのは我々バラ愛好家なのです。セレス・バグネットとテレーズ・ブニェでは同じバラと思う人はほとんどいないでしょう。だからといって単にバラ栽培農家や販売業者、バラ園を直ちに非難するものではありません。英語はともかくフランス語やドイツ語もその聞こえた音をカタカナにしているわけですから、さまざまな聞こえ方があるのは仕方のない事です。さらに英語圏を通して入ってきたフランス語、ドイツ語名のバラに至ってはとんでもないことになっているようです。一番の問題はこれら外国から入ってきたバラのカナ表記を決める機関がないことです。
 さて、このTherese Bugnetについて考えてみます。上記BBSのログの中にもあるように、カナダのHeirloom RosesというサイトではBOO−NAYと呼ぶようにと書いています。このバラを作出したのはフランス系カナダ人のGeorge Bugnetで、彼の作ったバラTherese Bugnet、Marie Bugnetは彼の家族の名前のようです。カナダへ渡ったBugnet家が、英語でBug-net:バグ・ネット(虫網)と自分の名前を呼ばれることは愉快なことではなかったでしょう。しかし、フランス語の発音が’ビュニェ’?だとしたら、英語圏の人たちには馴染まない音だった可能性があります。おそらく日本でも言いにくいでしょう。カナダに渡ったフランス人達は、自分の名前を文字はそのままで様々な読ませ方をしているそうです。そこで、元のフランス語に近くて英語圏の人も言いやすい発音としてBOO-NAY(ブーネイ)という発音が出てきたのではないかと私は思いました。従って私たちも本当はブーネイと呼ぶべきなのかもしれません。しかし、考えてみるとBugnetと書いてブーネイと読める人はごく一部の人を除いて世界中どこにもいないでしょう。
 問題を元に戻します。私見ではありますが、やはり外国バラの名前は原語に基づく発音をカナ表記したものでなければならないと思うのです。Therese Bugnetはフランス語と考え、その発音に近い表記を選ぶべきだと思います。それに従って考えると

 
 Therese・・・・・テレーズ(これ以外にない)
 Bugnet・・・・・・ブニェ、ビュニェ、ブーニェ
 
 不可
 Therese・・・・・ゼアーセ、セレス、セレッセ、トゥルス
 Bugnet・・・・・・ブグネ、バグネット、ブグネット、ブーネイ

ということになります。
他にもこのような例はたくさんありそうです。
 もしカナ名の統一が叶わないというなら、せめて、ラベルに原語(横文字)を必ず併記してほしいというのが私の願いであります。もちろん、原語表記がしてあるラベルもたくさんありますが、していないものも未だに数多くあります。
  一般の園芸植物では学名、英名、和名、商品名などがあって、紛らわしいことが起きていることはよく話題になります。バラの場合、原種には複数の学名があったり、他に一般名、英名などがあって紛らわしいことがあります。それが外国語である場合には読み方が複雑な経路をたどり、思いも寄らぬ名前に変化することがあります。フランス語の名前のバラがイギリスでどう呼ばれるのか?たとえばフランス語のHenri Martin(アンリ・マルタン)はヘンリ・マーチンになり、Ferdinand Pichard(フェルディナン・ピシャール)はフェルディナンド・ピッカードに化けてしまいます。日本での呼び名を統一することは一筋縄ではいかないようです。
 最後になりましたが、BBSのログを貸していただいたろぶさん、いろいろ教えていただいた、とがさん、DELさんに感謝します。


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