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そもそもこの旅はハマナスがどういうメカニズムで群生するのかを知りたいと思ったことから発していました。それが小清水や以久科で知ることはできませんでした。なぜなら、あまりハマナスがびっしりと埋め尽くされていて群落の端っこを見ることができなかったからです。
しかし、ここではそんな様子がよく分かります。おおきな株とその周囲に中くらいの株や小さな株が点在しているのが分かります。ふつうハマナスは株から少し離れた地面からもシュートを出します。株の中心から外に向かって斜めに出てくるので種から出た子株と区別がつきます。しかしここでは大株のすぐそばに子株があるのではなく、かなり離れたところに独立して点在しています。これはきっと種で増えたものでしょう。そのときはそう思いこんでいました。
今考えると、なぜこの子株の周囲を掘ってみなかったのかと悔やまれます。そうすれば周囲の株とのつながりが確認できたことでしょう。 |