千葉・東京バラツアー

PARTT

2004年5月21日〜23日

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京成バラ園1日目(2004.5.21)                            2004.9.12UP
 バラを愛好する人で、ミスターローズと言われた鈴木省三の名を知らない人はいないと思いますが、私もバラを始めてまもなく「バラの育て方」という本を買いました。その中で、サム・マグレディやウィルヘルム・コルデス、二代目アラン・メイアン、ジャック・ハークネスなどとの出会いやエピソードを読んで、バラブリーダー達のバラにかける情熱を知ることとなりました。その頃から私は鈴木省三氏ゆかりのバラ園を訪れたいと思うようになったのです。そして、 2004年5月、ようやくその機会が訪れました。
 このバラツアーのもう一つ最も大きな目的は去年あたりから興味を持ち始めた、原種とオールドローズの写真を撮ることです。そこで、鈴木省三氏が関わった最も古いバラ園ながら谷津バラ園への訪問は断念し、訪問先を京成バラ園、ローズガーデンアルバ、最終日に神代植物公園へ行くことにしました。


 時間を有効に使いたかったので5月20日の夜に旭川空港を飛び立ちました。奇しくも台風2号が関東地方に接近中で、羽田に降り立った時はかなりつよい雨が降っていました。
 翌朝になっても雨はやまず気温も低い。そこでバラ園行きは断念し、妻の希望で上野の国立西洋美術館へ行くことにしました。
 ところが美術館を出てみるとこの天気。どうやら台風は房総半島をかすめて通り過ぎたようです。
 あわてて上野を離れ千葉県八千代へと向かいました。


 京成バラ園ホームページにあったアクセスのとおり東葉高速鉄道 八千代緑が丘駅下車し徒歩でバラ園に向いました。案内には徒歩13分とあリましたが、その道のりはかなり長く感じられた。そして、バラ園に着いたときはかなり暖かくなっていました。長年思い続けていたこのバラ園巡りが、初日から大幅な予定変更を迫られていただけに、この思いがけない幸運に私はちょっと興奮気味です。


 ゲートをくぐるとこの光景です。かなり広い。どうもバラ園の中央部分はほとんどHTとFばかりのようです。案内によると左側の外周に京成が称するアンティーク系のバラやイングリッシュローズ、オールドローズ、そして一番奥に原種園です。
 迷わず外周コースへと足を運びました。


 レオナルド・ダ・ビンチのポール仕立。
 我が家のダビンチは2年前に消滅しました。しかし、爪楊枝のようなわずかな挿し木から蘇り、今年は20個くらいの花をつけました。奇跡のような復活劇でしたが、更にこのようになるまでには、あと2年はかかりそうです。


 見事なツルバラのアーチ。
このバラのプレートを撮影していませんでした。
おそらくはローゼンドルフ・シュパリースホップでしょう。


 ERのゴールデン・セレブレーション
ここまで大きくなれるのかというほどの大株。
広さに余裕があるということは素晴らしいと思わせてくれます。メインのバラ園の脇にありながら、このコーナーの広さもかなりのものです。
 ERにはもっと紹介したいバラがたくさんあるのですが、次が控えているのでちょっと残念ですがここでお終いにします。


 さて、オールドローズです。
ロサ・ガリカ・オフィキナリス(R.gallica officinaris)はオールドローズとされていますが、ほとんど原種と言っていいほど基本的なガリカです。よく知られている、ロサ・ムンディはこのバラの枝変わりです。


 ロサ・アルバ・セミプレナ(Rosa alba semi-plena)
アルバ・マキシマとともにアルバローズの基本種です。花は純白で黄色の花芯が美しい。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」に描かれているバラがこのセミプレナではないかといわれています。
 私個人としてはこのバラに結構憧れていて、一度育ててみたいバラのひとつです。


 京成バラ園のイメージはモダンローズ中心かと思いきや、どうしてどうしてかなりの数のオールドローズ、そして原種がそろっています。特にノイバラ類の豊富さは特筆すべきものがあります。写真は見たところ普通のノイバラと何ら変わるところはないのですが、四季咲きということです。
 ナーセリーで売られていたので一瞬心が動いたのですが持って帰ることもできず断念しました。


ロサ・マレッティ(Rosa marretii) Sp.
 和名はカラフトイバラ。
 原産はサハリン(樺太)、ロシア極東、日本では北海道、長野の高地などに自生していますが、数は少なくレッドデータとなっています。北海道に自生するヤマハマナス(シ)と同じものだとされることもありますが、実際は別種のようです。
 名前も現在はカラフトイバラはロサ・ダヴリカ・アルペストリス(Rosa davurica alpestris)、ヤマハマナスをロサ・ダヴリカというということになっています。
 私も今年手に入れたので、来年楽しみではあります。


 ロサ・バンクシオプシス(Rosa banksiopsis Baker. ) Sp.
 このバラについて、私はほとんど知識がありません。持ち合わせの本やネットでもほとんど情報がないのです。
 中国は原種バラの宝庫なのだと今更に思います。まだ聞いたことも見たこともないバラが数多くあるに違いありません。
 原種バラはこのような斜面に余裕の広さで植えられていました。
 花は原種にありがちな5弁のピンクですが、カニナ節系の花よりも少し大きい。トゲはあまりありません。実際どの系列に属するのかわかりませんが、枝が赤いところなどキナモメア節のようにも見えます。

 追記 神代植物公園の写真をチェックしていたら神代でも撮っていました。キナモメア節とあります。


 せっかく京成に来たのだからモダンローズもお見せしましよう。2003年に京成バラ園から発表になった「桃香」です。明るいピンクで整った花形をしています。
 名前の通りかなりいい香りのようです。


 見事なラベンダー・ドリームの生け垣です。いつものことですが、私は個別のバラを撮影することに夢中になり、ちょっと引いて庭園の様子や風景などを撮影するのを忘れてしまいます。困ったもんだ。結局、オールドローズや原種園は庭の様子が分かる写真を採らずに終わってしまいました。



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