2000年頃できたまだ新しいバラ園です。 旭川からは最も近いバラ園です。2001年と2002年の2回行きました。 入場料が無料なのも気に入りました。手入れもすばらしく、これから年数を重ねればつるバラも伸びてすばらしいバラ園になると思います。 2002.9.15 2003年7月20日、はぼろバラ園の帰りに寄ってきました。 時間があまりなかったので、あわてての撮影でした。主にオールドローズを撮ってきました。下のHT、Fの5枚は去年撮影したものです。 |
このバラ園がある秩父別町は旭川市から車で約45分くらいで行くことができます。 秩父別と書いてチップベツと読みます。 字から言えばチチブベツなのでしょうが、北海道の地名はアイヌ語の音に漢字を当てはめたものがほとんどで、読み方の難しいところがたくさんあります。 チップベツはアイヌ語の「チックシベツ」に由来し、「通路のある川」を意味しています。 |
一般の駐車場からローズガーデンに行くにはこの階段を登らなくてはなりません。 階段の脇にはご覧のようなスタンダード仕立てのバラが並んでいて、それを眺めながら登ると苦になりません。 車椅子の人には専用駐車場と専用通路が用意されています。親切〜。 |
階段を上りきれば、ホレこのとおり広々とした風景が広がっております。 ここには300種3000株のバラがあります。 主にハイブリッド・ティ(HT)とフロリバンダ(F)が中心ですがイングリッシュローズもかなりたくさんあります。山の斜面にはモダンシュラブ(修景バラ)、山に向かって左端にオールドローズがあります。 さて、写真を見て何か気付かれた方がいるでしょうか? 地面です、地面。土の盛り上がり方に注目。 |
ちょっと近づいてみましょう。土が異様に盛り上がっていませんか? 他のバラ園では見られない光景です。 |
もっと近づいてみます。これはどういう目的で盛られた土なのでしょう? 私の庭では水やりをするとき水が他へ流れないようにするために、周囲に土を盛って流れ出ないようにしたことはありますが、こういうところではスプリンクラーを使いますから意味がないと思います。 ひょっとして、冬の間に株元に盛っていた土が余ってこのようになっているのかもしれません。このバラ園では冬の間バラを掘って寝かしてはいないということなのでしょう。 係の人がいれば聞くこともできたのですが、知っている人がいたら教えて下さい。 |
さて、ここのバラ写真をお見せしましょう。 以下5枚は2002.9.15撮影 |
キャロリーヌ・ドゥ・モナコ(HT) Caroline de Monaco メイアン フランス 1989 開きかけはほんのり黄色味を帯びた白ですが、開くと写真のように見事に整った剣弁咲きの純白です。 名前はモナコ王国の跳ねっ返り(失礼)王女の名です。 |
グレーフィンソニア(HT) Grafin Sonja コルデス ドイツ 1994 半剣弁咲き。ちょっと紫がかったピンクです。花びらの裏はもっと濃い赤紫の変わった花です。 |
ケーリー・グラント(HT) Cary Grant メイアン フランス 1988 見事なオレンジ色で、次第に赤みが強くなっていきます。 名前は往年のハリウッド俳優の名です。私はヒッチコックの「北北西に進路を取れ」の印象が強く残っています。 |
コンラッド・ヘンケル(HT) Konrad Henkel コルデス ドイツ 1984 鮮やかな赤の剣弁高芯咲き。 いい色でしょ。赤バラが欲しい人にお勧めできる一本です。 私は持ってないけど(^^; |
絵日傘(F) Ehigasa 京阪園芸 1974 黄色の花びらの先端から赤くなり、最後は花びら全体が赤くなっていきます。 |
ここからはオールド・ローズです。 以下2003.7.20撮影 |
エトワール・ドゥ・リヨン Etoile de Lyon (Tea) 1881 淡いクリーム色です。 この寒冷地にティローズがあったのにはびっくり。冬越しは大丈夫なのでしょうか。けっこう年数が経ってそうな株でした。 その後、あまねこさんから頂いた情報によると、寒さに弱いものは温室行きのようです。 やっぱりね。 |
チャンピオン・オブ・ザ・ワールド Champion of the world (Hybrid Perpetual) Woodhouse イギリス 1894 たいそうな名前を持っている。 Chinaのヘルモサ(HerMosa)を片親に持つ。 もちろん濃厚な香り。 |
フェン・ション・ロウ(粉粧楼) Fen Zhang Lou(China) 大変人気のオールドローズです。 最初、淡いピンク色から純白になっていきます。 チャイナなのでもちろん四季咲きです。 |
ロサ・キネンシス・ムタビリス Rosa Chinensis Mutabilis Species(China) 中国 七変化と言われるほど色を変える。蕾の時は黄色で次第にアプリコット、ショッキングピンク、淡いピンクと色が変化する。 欲しいバラだが、自信がなかった。でも、秩父別で育つなら旭川でも育つのかな? |
何度来ても発見があります。最近、私の興味がオールドローズに変わってきたせいもあるのですが、旭川とほとんど気候が変わらないここ秩父別で、寒さに弱いとされるティローズを見たことは驚きでした。 今回は羽幌の帰りで、時間がなかったのとフィルムが切れてしまったことが残念でなりません。まあ、距離も近いので、再度出かけようとは思っています。 |