2003年5月25日


PartT野草など

 冬(12月)になってこのコンテンツを作っています。季節はずれになってしまったなーと思いつつ、うきうきしながらやっております。気分は早くも春への期待でいっぱいであります。
 上野ファームには実にたくさんの植物がありますが、春のお楽しみのひとつがこの野草たちです。これは上野Motherの趣味で、これらの多くはメインガーデンとは別のある所に植えられていたりします。探してみるのもおもしろいですよ。庭作業をしているMotherと話をしたとき、「バラも好き、そのほかの花も好きだけど、やっぱり野草が一番好き」と汗をふきふき言った言葉が印象的でした。    2003.12.7


 タンポポといえば芝生の敵ではありますが、ここではなんとも自然な風景を作っています。タンポポもきれいだねー。(うちの庭ならゆるさねー)


 これは、
ムラサキケマン
Corydalis incisa
(ケシ科)でしょう。
コリダの中では北海道から沖縄まで分布しているというポピュラーな奴だそうです。
 きれいな紫でグラデーションになっているところが何とも言えません。


 これは、野草とは言えないかもしれませんが、アメリカコマクサ(ケシ科)です。
 アメリカコマクサは北アメリカの原産でハナケマンソウ(Dicentra formosa)とヒメケマンソウ(Dicentra eximia)に大別されるようです。
 この、Dicentra formosaは私の家の近所でもよく見かけます。


 黄色い5弁の花と、葉っぱを見ればヘビイチゴの仲間であることがわかります。
 3枚葉で、後に赤い実をつけていることから、ヘビイチゴ(バラ科)(Duchesnea chrysantha)
で間違いないでしょう。
 周囲の紫の花はアジュガです。ほとんど混じり合って咲いていました。
 バラ科のこの手の花はほんとに難しい。オヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ、ミツバツチグリ、キジムシロなどとの見分けが大変ですがおもしろいですね。
 さて、またも同じようなのが・・・、こっちは5月3日の撮影なのですが、何でしょう。同じバラ科のようではあります。花びらが少しとんがっているし、葉の形がまるっぽいので、コキンバイ(バラ科)(Waldsteinia ternata)でしょうか?


 スミレViola mandshurica(スミレ科)ですが、何スミレでしょう。タチツボスミレとは葉の形が明らかに違うようです。
 上野ファームでは大型のものばかりが目立っていますが、こんな小さいのを探してみるのも楽しみのひとつです。


 この試験管洗いのような花はヒトリシズカChloranthus japonicus(センリョウ科)でありましょう。でも突硝山で見たのより葉に光沢があるような気もします。

 上野ファームには、春の野草たちがまだまだいるのですが、写真に失敗したり見逃したりで披露できませんでした。またいずれの日か登場させたいと思います。


 ナルコユリアマドコロPolygonatumか?(ユリ科)確かこのとき茎の形状を見たと思うのだけれど、忘れてしまいました。葉の縁が白い斑入りになっています。
 ひょっとしてと思って調べてみたけれど、どちらにも斑入りはあるようです。(ユリ科)


ユキザサSmilacina japonica(ユリ科)がありました。
 ユリ科の野草にはこのように斜めに茎が伸びて葉が翼のようについているものが多いですね。上のナルコユリなどもそうです。花は本当に雪の結晶のようです。赤い実がなるそうですが、まだ見たことがありません。


 おや、試験管ブラシがまた登場です。これはフッキソウPachysandra terminalis(ツゲ科)です。
富貴草と書きますがよく繁殖することと、真珠のような白い実をつけることからついたようです。たくさんの花に対して実はわずかしか見ることができないそうです。私の庭にもあるのですが、まだ実を見たことはありません。
 これも5月3日の撮影です。



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