滝上町 陽殖園2007     


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 誰に教わったわけではなく、50年の歳月をかけて全く独自の庭(?)を作り上げた高橋武市という風変わりな人物そのものがこの陽殖園の中に詰まっています。そこには、庭園造成といった常識的な造園とは全く違った風景を見ることになります。広大な自然の山の中に北海道に元々ある野生植物と長年かけて選び出した園芸植物が織り成す不思議なハーモニーを見ることが出来ます。作るというよりは自然を借りるという考え方がこの庭園にあるように感じます。
 そもそもは、彼が中学生のときに野菜売りをしながら花を作り始めたことがきっかけとなり、この陽殖園がスタートしました。あるときは、北海道にはそぐわない植物苗販売を試みて大失敗をしたり、試行錯誤を繰り返しながら全く独自で、この山に合った植物を選び植え込んで現在に至っています。この間のことはNHKのドキュメンタリー番組で放送されました。
 「日本一変わっている」という看板を上げるこの庭はびっくり箱のような意外性に富んだ世界です。

 日曜日の早朝に集まった人にだけ武市さんの案内で園を回ることが出来ます。当然私たちは、その時間にここにくることはでしませんでしたので開園の時間10時までまでここで待つことにしました。
 ところが時間が過ぎても門が開かず待つこと30分、やっと門が開きました。
高橋武市邸と陽殖園のある山です。


 待っている間に園の外から見えた原種とおぼしきバラです。何かといろいろ探ってみましたが、おそらくはロサ・ポミフェラではないかということになりました。


青のエゾクガイソウと背後の白い植物とのコントラストが美しい。
エゾフウロ
散策路の植栽です。
クラウン・ベッチ(Crown Vetch)


ここにはカンパニュラがたくさんあります。
山の中にカンパニュラがあるのは何か奇妙な風景でもあります。
樹木系は全く弱いので・・・ 
 図鑑によるとサンリンソウ(三輪草)ではないかと思われます。


これは人工の池ですね。
コウホネがありました。


ホタルブクロ
チシマアザミとヒョウモンチョウ


杉の並木。
もともと北海道に杉はありません。園主が植えたもののようです。
 杉の幹を覆いつくすほどにツルアジサイが絡まっています。


青のカンパニュラとジギタリス
トリアシショウマか?
サクラノバラ


つる性の木をそのままアーチにしています。
白と青のエゾクガイソウ
 この陽殖園の魅力をこの写真群だけでお見せすることは到底不可能です。
すべて歩くだけでも2時間かかるこの庭を理解するには、季節ごとじっくり歩き回るしか方法はなさそうです。                                         7月26日UP



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