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  庭のサラダ、ホスタ              2005.9.18 UP     
品種名不明
 我が家で最初に買ったギボウシ(擬宝珠)ですが、名前が分からなくなってしまいました。庭の一角にどうしても日陰部分が出来てしまうので、そこを埋めるために買ってきたように思います。その頃はあまり名前など気にしていませんでした。当時、ギボウシにこれほどたくさんの品種があるとは知る由もありませんでした。
 ギボウシというと「便所隠し」という言葉が浮かんできます。昔の汲み取り式の便所には必ず家の外に汲み取り口があって、それを隠すために大葉のギボウシが植えられていました。汲み取り口といえば家の北側のあまり日の当たらない場所にあることが多く、ギボウシはそんな環境でも良く育ち、大きな葉っぱがそれを隠すためにうってつけだったわけです。最近、母が庭にギボウシを植えたら「あら、そんなもの植えて〜」と近所の人に言われたそうです。

 まあ、それを「庭のサラダ」というのも大胆かな、と思うわけですが、ホスタと言い換えることで少しは臭いイメージを払拭できるかなと思います。私としてはやはり、その葉の美しさと艶やかさにおいしさを感じてしまいます。現に野生のギボウシは食用になるという話もあります。しかし、ホスタをサラダという本当の理由は、我が庭を料理に例えると、華やかな薔薇がメインディッシュとすればホスタはサラダ的な役割なんじゃないかと思っていることです。
ホスタ・フォーチュネイ・ゴールド・スタンダード
(Hosta fortunei 'Gold Standard')
 春先はこのような鮮やかな黄緑色です。夏を過ぎる頃から黄色みを増してきます。ほら、おいしそうでしょ〜。
 ホスタ(ギボウシ)はユリ科の多年草で、日本を主体とした東アジアを原産とします。日本では古くから園芸植物として植えられてはいましたが、上にも書いたとおり、あまり人気のある植物ではありませんでした。ところが、外国に持ち込まれるとたちまち人気となり、今やイングリッシュガーデンなどでも必須のアイテムとなりました。
 ホスタは様々な環境でも栽培できる強さを持っています。特に日陰でも良く育ち寒さに強いことから寒冷地での庭作りには欠かすことのできない存在です。花よりはむしろ葉を観賞する植物といえます。その大きな葉は斑が入ることなど変異しやすく、昔から日本で植えられていたものを含めヨーロッパやアメリカで作られた品種を加えると膨大な種類があります。
ホスタ・ロイヤル・スタンダード
(Hosta 'Royal Standard')
 濃い緑で深い葉脈そして光沢のある葉がなかなか美しいです。かなりの大葉で葉の長さも30〜40cmくらいはありそうです。
 花は他のホスタに比べて大きく、芳香があります。ちょっと遅咲きか?
ホスタ・ソー・スィート
(Hosta 'So Sweet')
 葉の縁に白い斑が入りなかなか美しいです。葉の大きさは中型でしょうか。2年でこの大きさに育ちました。もうちょっと肥えていない土に植えた方が良かったかもしれません。
 花は甘い香りの芳香種です。
 ホスタは、葉が広がり始めた頃が一番美しいです。朝日を受ける葉を低アングルから撮影してみました。
 我が家には他に2種のホスタがあります。いずれ見られるような写真が撮れたらご披露することにします。


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