HOME  庭だよりへ

ちょっとだけGeraniumへ


    日本のフウウロソウ(風露草) 2006.9.23 UP   
ゲンノショウコ(現の証拠)赤花
Geranium nepalense ssp. thunbergii pink forma


 日本に自生するゲラニウムもかなりたくさんあります。グンナイフウロ、アサマフウロ、ハクサンフウロなどです。北海道にはチシマフウロやエゾフウロ(ハクサンフウロの北海道型)などがあってぜひ手に入れたいところです。

 このゲンノショウコは全国に分布しているといわれますが、この赤花は北海道では見られません。この赤花は日本では西の方に、白花が北のほうに分布しているようです。
 花はピンクで大きさは2.5cmくらい、花は一日で散ってしまいますが、ポツリポツリと続けて咲きます。花が咲く時期はかなり遅く、ここ旭川でも9月半ばになってやっと咲き始めました。

撮影:2006.9.17
 増殖する速さはかなりのもので、去年植えた小さな株が今年はこのようにカーペット状に広がっています。また、遠くに飛ばされた種からの増殖も激しくとんでもないところから次々と株が発生しています。抜き取ること自体は大変ではないので、増殖を調整することは難しくありません。
 この赤花はブーママさんにいただいたものです。

撮影:2006.9.22
ゲンノショウコ 白花
Geranium nepalense ssp. thunbergii withe forma

 赤花よりも明らかに花が小さいです。葉は赤花よりやや浅い黄緑色です。花の大きさは鑑賞するに耐えうる限界かなと思えます。咲き始めは8月の末頃からで赤より二週間早い開花でした。こちらの白花はねんねこさんにいただきました。

撮影:2006.9.10
 白花は北に分布すると言われていますが、野生のものを実際に見たことはありませんでした。ところがなんと、今日('06.09.23)発見してしまいました。いつも野草ウォッチングにいく突硝山の道路脇に白いちいさな花を見つけました。間違いなさそうです。
ビッチュウフウロ(備中風露)
Geranium yoshinoi

 長野県南部・東海地方・近畿地方・中国地方に分布するフウロソウです。
 赤い花脈が特徴的な花で、夏から秋にかけて咲きます。このように網の目状に花脈が入る日本の風露は他にイヨフウロ(伊予風露)があり、見分けが難しいです。実はこれはある有名な野草店からイヨフウロとして通販で手に入れたものです。しかし、ネットなどでイヨフウロとビッチュウフウロを見比べるうち疑いを持ち、調べた結果ビッチュウフウロとすることにしました。

撮影:2006.8.27
 花茎は細くて柔らかに立ち上がっては横に広がるように倒れます。無理に直すよりそのままのほうが自然な感じで良いようです。

撮影:2006.9.17


HOME  庭だよりへ  ちょっとだけGeraniumへ


inserted by FC2 system