ユーフラテス[Euphrates]   Hybrid Hulthemia(ハイブリッド フルテミア)
                                Harkness/イギリス/1986 
 2008年、ようやくロサ・ペルシカの交配種を手に入れました。実は手に入れたのはこれが初めてではないのです。前の年にも一度手に入れたのですが届いたその日の晩の寒さであっけなく死んでしまいました。いくら寒さに強いとはいえ長い間温室のみで暮らしてきた貧弱な苗をテント下とはいえ外に置いたのは間違いでした。したがってこのリベンジはかなり慎重に対処してなんとか花を咲かせるところまできました。
  親のロサ・ペルシカは最も栽培が困難なバラといわれています。イランや中国新疆ウイグル自治区などの乾燥地帯に自生するバラで、日本のような高温多湿に弱くユーフラテスをつくったハークネスのイギリスでさえも最も栽培が困難なバラと言っています。このユーフラテスも親の血を引いてか栽培が難しく、特に日本の暖地そのままの環境では栽培不可能とされています。
 そこで北海道ならばどうなのか、いまのところ栽培者の情報もないまま挑戦の始まりです。2009.2UP
 親のロサ・ペルシカは黄色の花ですが、花びらの基部に褐色のブロッチを持ちます。このようなはっきりとしたブロッチを持つバラは非常に珍しいといえます。このユーフラテスは花はサーモンピンクのはずですがこの写真はややピンクが強いようです。親譲りのブロッチもしっかりとあります。
 左が届いたときの苗です。前回のときよりははるかにしっかりと茂った苗で安心しました。
 ご覧の通り細身の枝が何本も伸びてきますが成長しても枝が太くなることはなさそうです。旺盛に枝をたくさん出すままにしていいのか判断に苦しみます。
 夏ころから葉がこの細身の葉っぱがつぎつぎはらはらと落ちてしまうのには気が気ではありませんでしたが、その後脇から新しい枝を出し持ちこたえていました。

 最初の冬越しです。現在雪の下でどうなっているでしょか。昨年は同時に兄弟のチグリスも手に入れました。生きていれば今年花が見られるかもしれません。ハラハラ、ドキドキの春を迎えそうです。
写真:2008



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