ロサ・マイカイ[Rosa x Maikai]  Sp キンナモメア節  原産地 中国
(玫瑰)            
 このバラの関しては原種の仲間に入れるかどうか迷うところです。「オールドローズ花図譜」で原種の項目になっていたのでここでもそうすることにしました。
 中国を原産とするこのバラには謎が多くどのような過程で生まれたのか興味の湧くところです。日本では長い間、マイカイとハマナスは混同され続けてきた歴史があります。日本ではハマナスをマイカイといい、中国では現在でもこのマイカイをRosa rugosa Thunb.としています。しかし、ご覧の通りマイカイとハマナスとはまったく違うものです。詳しくは当サイトの「ルゴサな話」「第六話 玫瑰(マイカイ)とハマナスの謎を探る」を参照してください。
 中国では「玫瑰」と書き「メイグイ」と読みます。 この蕾を乾燥させてお茶にしたものが「玫瑰花茶」(メイグイファチャ)です。 
2009.2 UP
 ご覧の通り八重咲きです。花の大きさは7cmほどでハマナスよりやや小さく、ハマナス系特有の紅紫色です。葉はハマナスよりやや細く、葉脈の堀の深さはハマナスほど深くありません。玫瑰[meigui]とは実が宝石のように美しいという意味だそうですが、実際はほとんど実をつけません。
 このバラをRosa rugosa plenaとする本もあるようですが私は間違いだと思っています。
  撮影:2006.6


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